Mame Kurogouchi 26 Fall Winter パリコレクションで発表されたルックを公開。
 
※ご予約開始後、パリゴ店舗にご来店いただいた会員様対象でご予約を承っております。
※一部アイテムは入荷がございませんので、ご了承下さいませ。
 


“Reflection” Fall Winter 2026

 

遠い山並みを深い霧が覆う。夕立がその稜線を、一層紛らかす。

Mame Kurogouchiの2026年秋冬コレクションは、白い膜の先に広がる山々の多彩な表情に、江戸時代〜大正期にかけて日本で発展した和ガラスの儚さを重ね合わせ、「透明な景色」としての衣服を織りあげます。

 

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デザイナー 黒河内真衣子は故郷の長野の山と東京を往来する日々を経て、都市と自然という二つの世界を分たず、そのあわいを軽やかに行き来する洋服を提案します。昨シーズン再訪した幼少期の原風景という「過去」は影を潜め、「今」の日常を彩る景色がミクロとマクロの視点で注視されます。靄の先に覗く稜線、氷の下の山肌、和ガラスの肌理が、霧の細かな粒子一つ一つのあいだから丁寧に捉えようとするかのように観察され、オリジナルの生地として様々な織り、編み、染め、プリントで表現されます。

 

靄の先に展開される見えない山肌のテクスチャーは、極細のナイロンスパーク糸により湯気のように揺蕩う柔らかなファブリックへと織りあげられ、アシンメトリーなドレーピングが特徴のドレスやブラウスへと生まれ変わります。

 

ブランドが得意とするクラフト的言語とアウトドアウェアのデザインコードが溶け合いながら、「薄い膜を通して眺める自然」という一貫したイメージを顕現させます。クリンソウ、ホタルブクロ、ツリガネニンジン、トリカブト…和紙に描かれた山々の植物が生地の上に手捺染でプリントされ、元来アクティブなフーデッドコートやフィールドジャケットは、障子の向こう側で静かに揺らぐ影のような情緒を帯びます。氷漬けの草花、もしくは磨りガラスそのものを纏うかのようなシアーなアノラックやケープが新たなレイヤリングアイデアを提示しながら、透明な景色を立ち上がらせます。日常へのつぶさな視点は、農具を保護するための布の梱包という無作為が生み出す造形からの啓示を経て、ユニークなドレーピングとアイコニックなコード刺繍が融合したアクティブなルックへと帰結します。

 

キーパレットは豊かな深度のグリーン。新緑の瑞々しさや濃霧の先に覗く木々の深い陰影と、和ガラスに用いられたエメラルドグリーンへの慕情が習合し、コレクション全体を靄のように、しかし暖かさと共に包み込みます。

 
 

アクセサリーにおいても自然とクラフトの融合という通奏低音は途絶えません。和ガラスの風鈴を思わせるツリガネニンジンのシルエットが、ガラス製のピアスやネックレスへと姿を変えます。また、日本のレザーブランドTSUCHIYA KABANとのコラボレーションによるアクセサリーコレクションがランウェイで初披露されます。1965年の創業以来、ランドセル製造のパイオニアとしてレザークラフトを精緻の域に昇華した技術が、ブランドのシグネチャーシェイプである繭型を模したバケットバッグやスクールバッグを思わせるレザーベスト、スモールレザーグッズのたおやかな曲線を可能にし、バッグのエッジを飾る日本古来の手工芸を思わせるディテーリングや繭型のカラビナが、両社に共通するヘリテージとクラフトへの崇敬とモダニティの融合を体現します。